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2013年12月31日火曜日

2013年のまとめ

2013年も残すところあと8時間というところで、今年の物作りのまとめをしてみたいと思います。


3月  ウェアラブル加速度センサ「だけ」でレム睡眠を検知する技術をICMIBで発表

本業の話です。
こんな学会発表をしました:Actigraphic Detection of REM Sleep Based on Respiratory Rate Estimation
世の中で売られる沢山のウェアラブル活動量計(fitbit、Nike Fuel等)ではレム睡眠(夢を見ている時)を測ることはできませんでした。
加速度情報だけでは、レム睡眠のような身体の「深い情報」が検知出来なかったためです。(脳波を測ったり、電極色々つけたら測れます)
活動量計だけで測る事が出来れば、より直接的に、安価に睡眠の質を測ることができ、ヘルスケアやエンタメ的な活用方法が色々あります。
今まで出来なかったこれを、少しぶっ飛んだ方法で可能にするアルゴリズムを開発し、2月にバリ島のICMIBで発表してBest Presentation Awardをいただきました。
関係ないですが海奇麗でした。


喋る。
いい海。


6月  死んだじいちゃんからひっきりなしに電話がかかってくる「冥土の電話」

クックパッドさん主催の「第4回 開発コンテスト24」にマチョの方とチャレンジしました。
土曜の朝に発表されたお題『年をとった自分が使うサービス』に対して、24時間でアイディア出し+開発を行うというハッカソンです。
僕らの作った「冥土の電話」とは、おじいちゃんが死んだあとでも、冥土から孫に電話をかけまくることを可能とする、超日常型遺言サービスです。
賞にはかすりもしませんでしたが、僕らの中でtwilioの持つ、ある種暴力的な面白さ(アルゴリズムに基づいて気軽に人に電話応対させられる強さ)を認識するきっかけとなりました。


24時間が終わったところ



















6月(〜12月)  Tempescopeのオープンソース版開発

居間に雨を降らせる装置「Tempescope」を、去年の100均のものかき集めて作った版からオープンソース版にレベルアップさせました。
8月にはGigazineに(ちょこっと)紹介されたり、11月にはMashup Awards 9でハードウェア部門賞や「あ!っとnifty驚いたで賞」を頂いたり、12月にはGugen展示会で展示させていただいたりと、色々と広がりがありました。
2012年の頭ぐらいに「俺はハードもできる男になる」と宣言して早2年、全然できるようになってませんが、少し成果は出始めたのは嬉しいです。
なにより、ガジェット好きの様々な方々と知り合いになれたのが大きいと思っています。
割と奇麗なのが出来た
ハードウェア賞いただいた
おしゃれな展示会に置かせてもらった



8月  通勤電車を100倍楽にする「借りたい背中」

酔っぱらって2時間で作った、電車で楽に本を読むための新提案
これが未来のサラリーマンの姿だ!















8月  窓からの景色を好きに変えられる「どこでも窓」

窓の景色に飽きたら、プロジェクターで変えちゃえばいいじゃん、というシンプルな提案です。
Hack a DayLifehacker等に紹介されました。
部屋の外を海にしたり 
森にしたり


ホラーにしたり。



















8月  過去の似た日の動画を合成して、明日の天気を可視化する「Synthetic Sky」

明日の空を合成して可視化する、Synthetic Skyというサービスを作りました。
一時間毎の天気予報に基づき、過去の似た気象条件(気温、気圧配置等)の時に撮られた定点観測映像を合成することで、明日の空がこんなだろう、というイメージを作り上げます。
iPhoneアプリもあるんですが・・・iPadで落ちるとかで、rejectされてから手付けられてません。
Gigazineに紹介されました。
明日の空を合成して可視化するよ。




11月  ワンクリックで「飲みたい!」から「乾杯!」を繋ぐ「1Click飲み」

Mashup Awards 9のためにマチョの方と作ったサービスです。
「飲みたい!」と思ってから店を検索して、予約の電話しているのでは、手間がかかって気持ちも冷めます。そんな手間をたったのワンクリックでやってくれるのが、1Click飲み
です。
あと3週間でMA9が投稿締め切りというところで、二人でブレストして考えたサービスです。
冥土の電話の流れで、なにかtwilioを使って面白いもん作ってやろうという意気込みがあったので、割と早く決まりました。
MA9では最優秀賞、twilio賞、ぐるなび賞を頂き、様々なメディアで紹介していただきました。
アプリ公開は、2013年の1月中を目指して調整中です。
ワンクリックで乾杯
テレビでしか見た事無いやつ貰った

沢山デバッグした。

その他もろもろ

行き先を投影してくれる、未来の傘。すげー見られる。


気圧変化に基づいて頭痛をアラートする東京頭痛。ちゃんとバリデーションした。

Topcoder始めた。半年で黄色コーダーになったけど、ここ数ヶ月酷いスランプで一瞬2軍落ちしてしまった。来年は赤コーダーを目指す。


まとめ

去年までは、色々作って妻や同僚に見せて喜ぶだけったのが、今年は外に発信する勇気が出せたのが最大の変化だと思います。
そのおかげで各種メディアに紹介されたり、取材されたり、大金頂いたり、面白い人に沢山出会えたりと、貴重な体験ができました。

ただ、物作りでは「技術を作る」(レム睡眠検知、Synthetic Sky)のと、「技術を使う」(1Click飲みなどのマッシュアップ)のを分けて考えて、バランスよく行わないといけません。
今年は「技術を使う」に少し偏りすぎた気もします。
10個APIを使ったら、1個APIを作る、ぐらいがいいんじゃないでしょうか。知らんけど。

ますます「作りたいもの」リストがどんどん膨れ上がっていっています。
作りかけで、まだ発表できてない面白い、1Click飲みより面白いネタが沢山あります。
2014年が楽しみです。

2013年11月25日月曜日

Tempescopeで遊ぼう 〜その2:リアル地図で旅に出よう

「PC画面に表示した地図をクリックするUI」なんてオワコンじゃん、ってことを急に思い、
本物の地図を通じてTempescopeを操作できるようにしてみました。
世界地図にコンパスを置くと、その場所の天気が見れちゃう。

コンパスを地図の上に置く事で、その場所の天気をTempescopeで表示するという簡単なデモです。

セットアップ
(1) 地図、Tempescope、そしてコンパス的なものを用意しましょう。
地図は古っぽいほうが感じ出ます。(立川のおしゃれな小物屋さんで¥500でした)
コンパスじゃなくてもいいです。船の模型とか、浮球とか、航海士が手にしてそうなものだったらなんでも雰囲気出ると思います。

地図とTempescope
軍艦の模型とかでもいい。本当は帆船が良かった。

(2) カメラを設置しましょう
地図の全体が見えればどこでもいいです。
あとで台形補正するので、適当に置きましょう。

椅子の上の、結婚式の2次会で当てたフルーツスムージー作るやつの上の、カメラ。関係ないけど机はIkeaです。ダイニングルームが小さい家におすすめのダイニングテーブルです。
(3) 台形補正しましょう
カメラで撮影した画像は、当然台形に歪んでます。ここから画像の位置を地図の位置情報にマッピングしないといけないので、台形補正しましょう。やり方分かんない人はホモグラフィー行列とか検索しましょう。
地図領域の選択。今回はめんどいので手入力で設定。地図をSURFとかで認識して自動化してもいいよ。
台形補正の結果。あんなにカメラが斜から撮ってても、補正しちゃえば割と奇麗に見えるんだなあ。
(4) コンパス(かなんか)の認識
航海士が位置を示すために地図上に置くコンパス(か帆船か浮球)を認識しましょう。
ここでもまたオブジェクト認識してもいいし、
今回はめんどいので画像の差分からゴニョゴニョしてオブジェクトを見つけました。
そうすると、以下画像みたいにコンパスが置かれた場所が奇麗に取得できます。
「バーコードのマーカー置いてARToolKit使えばいいじゃん」みたいな声が聞こえてきそうですが、マーカーはダサいんです。古物っぽい地図の雰囲気にそぐいません。ていうかマーカーがそぐう場所なんて今のとこ見た事無いです。やめましょう。マーカーレス万歳。
見つけたコンパスの周りに青い線を引いてます。

(5) で、Tempescopeで再生
コンパスが置かれた地図の場所に対する位置情報を計算します。
(地図の図法があんまり変態なのじゃなければ、簡単なはずです。まあメルカトルの地図買ってくるのが一番楽だと思います。)
そしてWunderground APIでその位置の天気を検索し、その天気をTempescopeに送って「再生」しましょう。

実際に遊んでる動画を以下に貼ります。
PCの画面は本当は必要ないんですが、分かりやすさのために置いてます。
サクサク動いてますでしょ。


まとめ
・アンティークと情報処理の融合って素敵。古びた図書館とかに置いてあってもアリな気がする。
・TempescopeをPC から無線で操作できるようにしてて良かった。
・地図に何を置いたら「っぽい」のだろう?その辺のセンスが欲しい。
・もっと地面の雰囲気も再現できたら、旅行っぽさが出る気がする。海だったら荒波とか、サバンナだったら草原とか。


2013年11月17日日曜日

Tempescopeで遊ぼう 〜その1:ジオラマを入れてみる

前から試したかったTempescopeの新しい遊び方をやってみました。

まず、鉄道模型用のジオラマ(建物コレクション 町工場C2)を買ってきます:
建物コレクションシリーズ。他にも色々な楽しいジオラマがあります。
ヨドバシで¥920、Amazonなら¥866でした。

組み立てます。
全部彩色済みなので楽々。

かっわいい。

このままだとTempescope(100mm x 100mm)に入らないので、切ります。

線を引いて切りましょう
切った。アクリルカッターでサクサク切れます。


レイアウトもちょっと調整が必要です。

「オーライオーライ!」
「お前、卒業したら東京行くんだってな」

「あなた、家に帰ってこないんですか?」「俺にはこれしかないんだよ!」


で、Tempescopeに入れます。ぴったり収まります。

かわいい。

ひたすらかわいい。

横から見てもかわいい。

後ろから見ても可愛い。

やっぱり可愛い。

雲を出してみましょう。
朝モヤっぽい。

朝から働く男達。

夕焼けにしてみましょう。
青春感あふれる感じになった。

雨を降らせてみましょう。
雨粒でかい。

でかい。

結論:
・ジオラマは箱に入れると可愛い。
・雲はアリ。
・雨はスケール感がおかしい。

もうちょっとスケールの大きいジオラマにしたら、もっと臨場感出るかもしれませんね。

2013年11月3日日曜日

(多分)一番気軽にMacからiPhoneへ文字をコピペする方法

追加アプリ無しで一番気軽に出来る方法だと思う。

(1) MacでSafariを開き、http://aaa.com/[コピペしたい文字] を開く
*404が出るが、気にしない。

(2) iPhoneでSafariを開き、ウィンドウ選択のアイコンをクリック

(3) iCloudタブから、Macでさっき開いたページを選択


(4) アドレスバーからコピーする。


逆も多分同じ。

もっと簡単な方法あったら教えてください・・・

2013年8月24日土曜日

Moving Windows, a simple way to hack the view from your room

Objectives

My personal view on living spaces is that, the single most important aspect (apart from keeping rain out, etc), is having a great view from your window.
Although the flat I live in now has a wonderful park-side view, it does lose its freshness after 3 years of living in the same place.
This is unfortunate, as most people cannot move houses every time they get bored of the view.

The "Moving Windows" project is an attempt to hack the view from your window, by dynamically projecting images onto your curtain.



The Setup

Put a wide-angle projector in your balcony.
The specs you require depend on the size of your window and balcony, but for most cases, wide-angle+brightness are two important features.
I used a BenQ MW814ST, which is fairly cheap, very wide-angle (can project a 95 inch screen from a distance of 1m), and very very bright (2500 lumens).
It is also highly critical that you do not simply leave the projector outside; build a rain proof casing, or bring the projector in after every use.  I do the latter.

Then, connect the projector to your PC and close the curtains (which are, preferably, white).

Project things


Simply project images of woodland, the beach, underwater, or whatever, and the results are quite stunning.
The slight blurring of the images due to irregularities of the surface of the curtain, and shadows created by the window frames create a net-effect of making it seem as though you are looking through lace curtains to a different world outside your room:

Living in the mountains...

or by the sea...
or under the sea...

or in Caen...

or in orbit around the Earth.


The images don't necessarily have to be sceneries- you could also create shadows to make it seem as if people are on your balcony:
"They" are here.
In the video I posted above, I've also shown how you can simulate a thunder storm.

Todos

  • I should find a way to add blurring to give images a more realistic "looking through lace curtains" effect
  • I haven't really thought about viewing positions and the FOV/viewpoint of the images.  Maybe I could use a camera+face recognition setup to dynamically change the view in the window? (like the experiment I did years ago here:


  • The effect of displaying shadows of people was unexpectedly very interesting (and scary).  There are some things I'd like to experiment here, like interacting with shadow people (eg: "Chase off the Burglar!" game)

Conclusion

Very cheap and simple, fairly promising.  Great way to brighten up a house party.