3月 ウェアラブル加速度センサ「だけ」でレム睡眠を検知する技術をICMIBで発表
本業の話です。こんな学会発表をしました:Actigraphic Detection of REM Sleep Based on Respiratory Rate Estimation
世の中で売られる沢山のウェアラブル活動量計(fitbit、Nike Fuel等)ではレム睡眠(夢を見ている時)を測ることはできませんでした。
加速度情報だけでは、レム睡眠のような身体の「深い情報」が検知出来なかったためです。(脳波を測ったり、電極色々つけたら測れます)
活動量計だけで測る事が出来れば、より直接的に、安価に睡眠の質を測ることができ、ヘルスケアやエンタメ的な活用方法が色々あります。
今まで出来なかったこれを、少しぶっ飛んだ方法で可能にするアルゴリズムを開発し、2月にバリ島のICMIBで発表してBest Presentation Awardをいただきました。
関係ないですが海奇麗でした。
喋る。 |
いい海。 |
6月 死んだじいちゃんからひっきりなしに電話がかかってくる「冥土の電話」
クックパッドさん主催の「第4回 開発コンテスト24」にマチョの方とチャレンジしました。土曜の朝に発表されたお題『年をとった自分が使うサービス』に対して、24時間でアイディア出し+開発を行うというハッカソンです。
僕らの作った「冥土の電話」とは、おじいちゃんが死んだあとでも、冥土から孫に電話をかけまくることを可能とする、超日常型遺言サービスです。
賞にはかすりもしませんでしたが、僕らの中でtwilioの持つ、ある種暴力的な面白さ(アルゴリズムに基づいて気軽に人に電話応対させられる強さ)を認識するきっかけとなりました。
24時間が終わったところ |
6月(〜12月) Tempescopeのオープンソース版開発
居間に雨を降らせる装置「Tempescope」を、去年の100均のものかき集めて作った版からオープンソース版にレベルアップさせました。8月にはGigazineに(ちょこっと)紹介されたり、11月にはMashup Awards 9でハードウェア部門賞や「あ!っとnifty驚いたで賞」を頂いたり、12月にはGugen展示会で展示させていただいたりと、色々と広がりがありました。
2012年の頭ぐらいに「俺はハードもできる男になる」と宣言して早2年、全然できるようになってませんが、少し成果は出始めたのは嬉しいです。
なにより、ガジェット好きの様々な方々と知り合いになれたのが大きいと思っています。
割と奇麗なのが出来た |
ハードウェア賞いただいた |
おしゃれな展示会に置かせてもらった |
8月 通勤電車を100倍楽にする「借りたい背中」
酔っぱらって2時間で作った、電車で楽に本を読むための新提案これが未来のサラリーマンの姿だ! |
8月 窓からの景色を好きに変えられる「どこでも窓」
窓の景色に飽きたら、プロジェクターで変えちゃえばいいじゃん、というシンプルな提案です。Hack a DayやLifehacker等に紹介されました。
部屋の外を海にしたり |
森にしたり |
ホラーにしたり。 |
8月 過去の似た日の動画を合成して、明日の天気を可視化する「Synthetic Sky」
明日の空を合成して可視化する、Synthetic Skyというサービスを作りました。一時間毎の天気予報に基づき、過去の似た気象条件(気温、気圧配置等)の時に撮られた定点観測映像を合成することで、明日の空がこんなだろう、というイメージを作り上げます。
iPhoneアプリもあるんですが・・・iPadで落ちるとかで、rejectされてから手付けられてません。
Gigazineに紹介されました。
明日の空を合成して可視化するよ。 |
11月 ワンクリックで「飲みたい!」から「乾杯!」を繋ぐ「1Click飲み」
Mashup Awards 9のためにマチョの方と作ったサービスです。「飲みたい!」と思ってから店を検索して、予約の電話しているのでは、手間がかかって気持ちも冷めます。そんな手間をたったのワンクリックでやってくれるのが、1Click飲み
です。
あと3週間でMA9が投稿締め切りというところで、二人でブレストして考えたサービスです。
冥土の電話の流れで、なにかtwilioを使って面白いもん作ってやろうという意気込みがあったので、割と早く決まりました。
MA9では最優秀賞、twilio賞、ぐるなび賞を頂き、様々なメディアで紹介していただきました。
アプリ公開は、2013年の1月中を目指して調整中です。
ワンクリックで乾杯 |
テレビでしか見た事無いやつ貰った |
沢山デバッグした。 |
その他もろもろ
行き先を投影してくれる、未来の傘。すげー見られる。 |
気圧変化に基づいて頭痛をアラートする東京頭痛。ちゃんとバリデーションした。 |
Topcoder始めた。半年で黄色コーダーになったけど、ここ数ヶ月酷いスランプで一瞬2軍落ちしてしまった。来年は赤コーダーを目指す。 |
まとめ
去年までは、色々作って妻や同僚に見せて喜ぶだけったのが、今年は外に発信する勇気が出せたのが最大の変化だと思います。そのおかげで各種メディアに紹介されたり、取材されたり、大金頂いたり、面白い人に沢山出会えたりと、貴重な体験ができました。
ただ、物作りでは「技術を作る」(レム睡眠検知、Synthetic Sky)のと、「技術を使う」(1Click飲みなどのマッシュアップ)のを分けて考えて、バランスよく行わないといけません。
今年は「技術を使う」に少し偏りすぎた気もします。
10個APIを使ったら、1個APIを作る、ぐらいがいいんじゃないでしょうか。知らんけど。
ますます「作りたいもの」リストがどんどん膨れ上がっていっています。
作りかけで、まだ発表できてない面白い、1Click飲みより面白いネタが沢山あります。
2014年が楽しみです。
10個APIを使ったら、1個APIを作る、ぐらいがいいんじゃないでしょうか。知らんけど。
ますます「作りたいもの」リストがどんどん膨れ上がっていっています。
作りかけで、まだ発表できてない面白い、1Click飲みより面白いネタが沢山あります。
2014年が楽しみです。
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